85歳差
ひーにーの嫁さんが里帰り出産して1ヶ月半。今日は皆が神戸からやって来て御宮参りだったそうで。
ウチらも赤ちゃんを見に行こうってんで、お祝いのケーキを持ってパパの実家に寄った。
そしたら偶然にも、ひーばーの誕生日だった(忘れてた、ゴメン)。
「おばあちゃん、お誕生日おめでとう。」
「どうもありがと。」
ちょっとボケてきちゃったって聞いてたけど、私のことはまだ覚えてるみたいだ。
「今度は健康に産まれるといーねー。フミ君は可哀想だったねー。」
全部状況も把握してる。まだ普通に会話がいける。良かった。
「お前はお祖母ちゃんから染色体を受け継いでる。」
パパによく言われます。血は全く繋がってないのに。
女手1つで気丈に3人を育て、寮母さんとして若者とも交流が多かったひーばー。贅沢と楽が好きで、孫のパパとは本気で喧嘩するような単細胞な人だったらしく。
気が強くて我儘で自分勝手で食道楽で男好き・・・確かに似てる。前から気が合うな~とは思ってたよ。
そして今となっては生活習慣病から典型的な、脳・心臓・糖尿にきてしまっている。
「お前の将来だ。」
これもパパに言われる。うーん、納得。気をつけなきゃヤベーな。
1ヶ月半の赤ちゃんが登場した。
小っちゃい。かわいい。いい匂い。ついつい顔が緩んじゃう。見てて飽きない。やっぱ赤ちゃんって良いな~。
と、同時に甦る光景。
1ヶ月半ってったら、東京の病院で手術待ちの辛い日々を送ってたなー。
誰を見ても、何を見ても、郁弥の思い出は忘れることができません。我が子を産んだ後も。私は絶対に郁弥を思い返すし、涙を流しながら授乳をするでしょう。
きっと一生、この感情を背負ったまま。だってしょーがないよ。母親だもん。
ひーばーと赤ちゃんを中心に、皆で記念写真を撮りまくった。
85歳差を抱っこして、ちょっと脳も活性できたかな。
今日のケーキは、お祝いがダブって沢山並んだ。ばー(義母)が「これしかない」と言って、仏壇用のローソクを持って来た。
「これ・・・って・・・。」
「いーの?ゲラゲラ。」
失笑しながらロールケーキにぶっ差した。ま、年寄りらしくて良いか。
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