絶好の行楽日和。各地で運動会が開催される中、僕も地域の運動会を見学に行った。
居住地交流とゆー、養護学校と普通校が連携して各学区の生徒の交流を深める活動の一環なんだ。
ウチのマンションからも、毎朝歩いて通ってる子がいるんだから、僕も車じゃなくバギーで挑戦。
正門を抜けると、春の上野公園ばりに敷きつめられたレジャーシート、ビデオカメラ片手に帽子を被った大勢の親達の姿が目に入った。
僕は(またまた?)本部のテント席に案内され、校長先生の真後ろに落ち着いた。すぐに女の先生が挨拶に来た。
「1年3組の担任です。ヨロシクね。」
1年3組・・・昨日これを聞いたパパは感慨深げだったっけ。本来なら僕が入るはずのクラスだ。
そもそも個人的に私立を目指すのとは違い、障害の程度から養護しか進む道はないのに、来賓席に座って1年3組のゲスト扱いなのもおかしな話で・・・普通小を強く希望していた子だったら、思うところがもっとあっただろうに。
しかも交流は希望制。兄弟児や偏見から断念する友達も多く、今までもこれからも永遠に続く難しい問題だ。
ま、僕は養護に通えて大満足の人だし、ジロジロ見られるのも変な質問されるのも覚悟の上だからね。
それに同じ学区には肢体から2人、知的から2人の先輩がいて頼もしい。彼らは何年かの交流を経験しているので、生徒として競技にも出られるんだ!
そして近所の仲間も多い。
「フミ君!」
声を掛けられてビックリ。サザエさんだった。そっか、同じ小学校だったんだね。
他にもマンションの知り合いや、病院、学園の友達も、今後6年間に一緒に活動する機会がありそうだ。
・・・ところで本筋の運動会は???
「超楽しい~~~っっ♪」
今の子は競争意識が無いだとか、歩いて転ぶくらい足腰が弱っているなんて話しを聞くけど、そんな噂は何処へやら。
各学年の徒競走はマジの一発勝負、白熱した騎馬戦、ダンスでは目の前でバク転する少女に本部席が沸き上がり、対抗リレーでは瞬きの余裕も無いくらいだった。
迫力満点の応援合戦では、ママは涙を流しながら、僕がいるはずだった1年3組の方をじっと見つめた。
先輩達も張り切ってたよ。
先生とママに付き添われて楽しそうにダンスしたり、ママと一緒に徒競走も。コース脱線しちゃうのも御愛嬌。
それから養護の先輩ではないが、装具を着けた生徒が何人か徒競走に出ていた。結果はビリだったけど、スッゴク早く走っててビックリした。装具であんなに走れるんだ~尊敬~。
本部からは温かい拍手が起こっていた。
「パン!パンパンッ!」
僕は何度も鳴る鉄砲の音に、たまに驚きビヨヨ~~ンとなりながら、場の雰囲気に興奮しての早めのウ○チ。
「またぁ?」
ママに連れられ席を外し、本部のオバチャン2人に手伝ってもらって、体育館でオムツ替えをする。
今回は見学だけだったが、1つだけ、1年生のダンス「ハニービート」にテント席で密かに参加したよ。
ママが僕の手を取って、歌を歌いながら皆の踊りを真似する。同じ1年生だもん、これだけは参加しなきゃね!

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